オフラ・ハザ(1957-2000)はイスラエルの歌手であり、七色の声を持ち多国籍の言語を操ることで世界のその名を知らしめた。話によると兵役経験を持つ人で、彼女の母親もイスラエルの国民的フォーク・シンガーだそうだ。年代的には丁度 Michael Jackson の「Thriller」 のヒットでポップスのPVに注目が集まり始めた直後に火が着いた オフラ・ハザ。その時間差の影響なのか、高音質の動画記録が少ない。
勿論録音技術も近現代のそれと比べればクオリティーの面でも不備多々で、これだけ良いテイストを持った歌手にバックの協力な後ろ立てもありながら今、彼女のCDをあらためて聴くと録音技術はまだまだ…という感じは拭えない。
最近はアラブやイエメン、そしてその周辺のイスラエル…といった国々でも普通に高音質のレコーディングがされる時代になり、ちょっと興味を持ってYoutubeあたりを検索すればそれなりの音質の音源は比較的入手しやすくなっている。
丁度 Ofra Haza の世界進出に火が着いたタイミングで、12インチレコードやリミックス・バージョンといったヒット曲の別系統のミュージック・シーンにも大きな変動があり、私は当時彼女の12インチのアナログ盤を一曲につき複数枚入手した記憶がある。
だが、こうした12インチやリミックス盤の多くは主にアメリカやイギリスで活躍しているDJたちが元の音源に加工的・機械的に手を加えて出来上がったものが主流で、仕上がりにはかなりムラがあり正直ハズレ商品にもかなり出くわしている。
音楽に限らずその他の世界でも共通して、ある一人の人物の進出によってその後のその業界に大きな変革をもたらした…という話はよく耳にするが、私はアラブ~中東の音楽がメジャーに進出して行ったきっかけを作った代表人物とはまさしく、彼女 オフラ・ハザだと認識している。
勿論その後からも続々と後発隊は輩出されてはいるものの、やはりこのブログの過去記事 「Natacha Atlas & Chanson」 でも若干触れたように、Natacha Atlas と比較してしまうとNatachaはどこか二番煎じという印象をワタシは、どうしても拭うことが出来ない。
さて、オフラ・ハザ のどの動画を紹介しようか…と随分迷ったが、以下に3つの動画をさくっと並べて行きたいと思う。
先ず最初は彼女の世界的ヒット曲であり、代表曲ともなった [Im Nin'alu] から Original Version を。
かなしいかなこの曲、オリジナル・バージョンがこんなに音質が悪いとは思わなかったので、他のリミックス盤を探してみたが、リミックスの仕上がりがいまいちのものが多いので、やはりオリジナル版を掲載することにした。
二番目の動画は、[Kashmir] という曲で、とてもスケールの大きな楽曲構成になっており、どこか鎮魂歌のようにも聴こえる歌い方を彼女はしている(歌詞は英語で歌われている)。
三番目の動画はおそらく現在の中東アラブ近辺のポップスの源流を形作ったのではないか…と思われる一曲、[Mata Hari] 。
この曲も断片的に英語が歌詞に用いられており、広く諸外国にPRして行く彼女のエージェントの強い意志が伺える作品だ。
Soundcloudからも色々な音源をピックアップしているが、ブログ記事に一気に掲載すると画面が重くなってしまうので、その他の音源は Facebookページ [Middle Eastern Musics] に引継ぎ掲載しておきたいと思う。
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